いままで生理が安定していたのに、忙しさの影響なのか排卵後の基礎体温が乱れてしまった方の悩み相談についてです。
整っていた生理周期が乱れてしまった生活リズム
基礎体温が上がらず二相性にならない

基礎体温が乱れていることから以下のようなことが予測できました。生活リズムの乱れと関連しやすいストレスと自律神経の働きについて解説します。
①ストレスによる女性ホルモン分泌の乱れ
いままで生理周期は一定であり、生理トラブルもなく過ごされていました。3月末から4月にかけての年度末や新年度の忙しさにより睡眠や食事摂取時間など生活リズムが乱れたようです。
いままでは、基礎体温の低温期と高温期の二相性の波がみられていたものが、排卵後の高温期の体温上昇がわすがになっており低温期が続いたような状態になってしまったとのことでした。
この場合、ホルモンバランスの乱れなのか、卵巣機能の乱れなのか、自律神経の働きの乱れなのかいろいろ要因が考えられます。ストレスの影響で、卵巣の働きが乱れるということわかっています。この方の場合も、ストレスにより生殖機能の乱れが現れた可能性があります。
また、食事の乱れとしてタンパク質やビタミンB不足になっていた場合、ホルモン生成や代謝機能の乱れとして生殖機能の乱れにつながります。
②自律神経の乱れ
短期間で生理に関する働きが乱れた場合、ストレスによる生殖機能の乱れか、そのストレスにより自律神経の働きが乱れた結果としてホルモン分泌が影響したのではないかと予測します。
ホルモン分泌の指令をだす視床下部の近くには、自律神経の働きを管理する部位があるため、ストレスの影響で自律神経の働きが乱れた場合には、ホルモン分泌にも影響がでることがわかっています。
ストレスや生活リズムの乱れは、体の生体反応に反映されやすいなと感じる相談内容でした。
産後の生理トラブル対策におすすめストレッチ
自律神経の乱れを整えたり、月経関連トラブルを整える方法にはストレッチが有効とされています。その中でも、背骨や骨盤を動かす内容が症状改善の可能性を示唆しているものが多いです。体の疲れを感じたとき、睡眠前の数分を利用して心身の疲れをリフレッシュする時間を設けましょう。
①自律神経を整えるキャット運動
背骨の柔軟性を引き出すための運動です。背骨を意識して動かすことで、交感神経の働きを整えられます。
生理トラブルには自律神経の乱れが関係しているという見解もあります。背骨に関して胸椎の横には交感神経節というものがあり、胸椎を動かすような運動を行うことで過剰に高ぶっている交感神経の状態を抑える効果を期待します。
- 四つ這いになります(肩の下に手が、腰の下に膝が位置するように姿勢を整えます)
- 腰を丸めるようにしながら背中全体を猫背になるように丸めます
- 次に腰を反るように骨盤を動かしながら背中を反っていきます
- 体を丸めるときは息を吸いながら。反るときは息を吐きながら行いましょう
- この動きを5回連続で行いましょう
②丸くなった姿勢も改善!胸椎周りをねじる上半身回旋ストレッチ
自律神経を意識的に整えるためには、呼吸を意識することがもっとも手軽に実践できる方法です。呼吸は胸郭の柔軟性を高めると楽に行うことができます。以下の動画で上半身回旋ストレッチを確認してみましょう。
③ウェスト引き締め効果も!胸椎〜腰まわりをねじる下半身ストレッチ
背骨の下部と骨盤を整えるためのストレッチです。背骨と骨盤を動かすようなストレッチを行うことで、自律神経が近くに存在しているため、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果を狙います。
まとめ:生活リズムが乱れそうな時でも体の変化を捉えて対策を打ちましょう
年度末や新年度には忙しくなることが多いです。ご自身の体の状態を把握して、いつもと違う様子がみられそうであれば、その状態に見合ったケアを進められるようになっていきましょう。
- 基礎体温の二相性の特徴
- 生理リズムに影響するストレス
- 自律神経の働きを整えるストレッチ
現在、妊活中、不妊クリニック通院して不妊治療しながら経過をみているなど、体作りや対策方法についてなにか気になることがある方は、こちらの「公式Line」から気軽にお問い合わせください。
また、無料で行える体質チェックをご案内しています。体の不調の解決や妊娠体質に近づくためのあなた自身のセルフケアを身につけることができます。回答を踏まえ、取り組んでいきたいセルフケアの方法についてご案内させていただきます。チェックをされたら公式Lineからチェックしたことをご連絡ください。
コメント