
「頭痛がでると薬でしのいでいるけどよくならない」
頭痛に悩んでおり、薬に頼ってしまっているというお悩みをいただくことがあります。その場合、なかなか改善しないということで病院を受診したり、漢方外来に相談したりと様々な対策を検討している方が多いです。
この記事では、目の疲れが伴う頭痛の原因と対策方法について実際のお悩み相談をもとに解説しています。
頭痛で2年間服薬しながら対策していた方のお悩み

コロナ禍がはじまってから運動量が少なくなり、そのあたりから頭痛に悩んでいたという方からのご相談をいただきました。リモートワークとなり、もともと通勤で歩いていた活動量が減ったことが影響しるかなと考えているようでした。頭痛がなかなかおさまらず、漢方薬や頭痛薬を頼り、痛くなってはしのいでという過ごし方をしていたようです。頭痛にも筋肉のこわばりが関係している緊張性頭痛や天候の影響をうける偏頭痛などがありますが、どような頭痛であり、体の状態はどのようなことが問題になっているのかを確認していきます。
頭痛が引き起こっている体の問題点


頭痛の悩みをみていくときに、まずはどのあたりに痛みがでているかを参考に状態を探ることがあります。今回の頭痛の場合、頭の後ろあたりから側頭部にかけて痛みがでるとのことでした。また、目の疲れが強いときに頭痛もでやすいということがカウンセリングにより追加で把握できました。目の疲れと関連する場合、首筋の筋肉である胸鎖乳突筋の問題で頭痛が起こるケースや、後頭部にある後頭下筋群の緊張増加による大後頭神経の絞扼にやり頭痛がでるケースが多いです。
その他にも、自律神経の働きの乱れ、血流障害による影響など要因がありますが、今回のお客様の場合は、活動量が低下してから目立つようになったということがポイントになるかと考えました。
【目の疲れが伴う頭痛のトラブル要因】
- 胸鎖乳突筋の緊張増加による問題
- 後頭下筋群の緊張増加により大後頭神経を絞扼している場合
- 自律神経の働きの乱れによる問題
今回ご相談いただいたお客様の特徴としては、活動量が低下したとともに脚の筋力が低下しており、体力低下もみられ、猫背のような不良姿勢がみられていたことです。この不良姿勢では、頭が前方にうなずいたような位置となり、胸鎖乳突筋や後頭下筋が硬くなりやすくなるといわれています。
胸鎖乳突筋に問題がある場合、目の周りや頭頂部から側頭部あたりに痛みがでやすいということもあります。また、後頭下筋の緊張増加により、大後頭神経の通り道を圧迫しやすくする関係で後頭部から頭頂部にかけて頭痛がでやすいことがあります。
施術前に、肩や首の動きを確認していただき、施術前後の変化をみながら頭痛対策をみつけることにしました。今回は、首を左右に動かしたときに頚部の横の張り感を感じることが確認動作となりました。
頭痛対策に筋膜ケアが有効であったポイント



頭痛と関連する他の問題点がないか、状態チェックをしましたが、頚部の神経が問題がある、関節自体が問題がある様子はなかったため、筋性の要因や姿勢性の要因を予測して、関節調整と筋膜ケアを進めていきました。
頭痛の問題を引きおこす要因になりそうな筋膜のポイントをみていくと、図の赤丸や赤線で示した部位が筋膜の問題がありました。これらのポイントにて筋膜のスムーズな滑走が乱れており、筋膜性の関連痛や神経絞扼による頭痛があらわれていると推測しました。上記のポイントを筋膜ケアを行い、今回は首の動きの再チェックを行いました。
施術後の体の確認とお客様からの感想
施術後は、頚部の横張りを感じていた首の側屈の動きで痛みがなく、スムーズに動くことを感じられたようで「首から肩が楽です」とお言葉をいただきました。この状態で一度様子をみていただき、1週間後に再度確認させていただくことにしました。
1週間後の来店で施術後の様子をうかがうと、ご自身でのセルフケアも行っていただけており、頭痛がなく過ごせたとのことでした。久しぶりに薬を飲まずにすごせたことに驚いており、頭痛は対策できることに望みを感じていただいていました。
体力低下による影響もまだまだ改善する必要があるため、今後もサポートしながら体作りを進めていきます。最後に、ご自身でも行える頭痛対策としてお伝えしたセルフケア方法を確認しましょう。
目の痛みを伴う頭痛は胸鎖乳突筋をほぐす!
目の疲れが強い場合に頭痛が起こりやすい場合、胸鎖乳突筋の問題が考えられることが多いため、筋膜ケアについて紹介します。
- 顔を横に振り向き首筋を確認する
- 鎖骨側から胸鎖乳突筋をつまみ10回ほぐす
- 耳の付け根方向に向かって徐々にほぐしていく
左右両方行いましょう。
耳辺りまでほぐせたら、そのまま後頭部に親指をあて、後頭部のほぐしを進めていくとなお良いです。胸鎖乳突筋は、後頭外側に付着しているため全体的にほぐしていくことができます。
【ポイント】
・横を振り向き首筋をだす
胸鎖乳突筋をみつけるには、横を振り向く動きがわかりやすいです。右側の胸鎖乳突筋を見つける場合は、左側をみるように振り向きましょう。
まとめ:頭痛の種類を把握して適切なケアを
長い間、服薬しながら頭痛に悩んでいたお客様の解決レポートをまとめました。一例ではありますが、頭痛の悩みの解決に少しでもお役立てらと思います。似たような体のトラブルでお悩みの方は、下記の公式Lineから気軽にご相談ください。
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