
「妊娠するためには体はどんな状態がいいの」
「不妊治療がうまくいかず体質を見直したい」
「不妊と生活習慣はなにか関係するのかな」
このように、妊活や不妊治療をする際に、ご自身の体が妊娠しやすい体の働きが備わっているのか不安や疑問を感じるというお悩みをいただくことがあります。
この記事では、イギリスの妊孕性に関する取り組みを参考に、妊娠と関連する能力とは体のどのようなことをみていくとよいのかを学んでいきましょう。
目次
妊娠するための能力はどんなことからわかるか

妊娠するためにはどのようなことに気をつけたらよいかなど調べると、様々な情報が手に入ると思います。その中でも、イギリスでは妊娠するための能力をアンケートに回答することで把握することができるツールがあります。
イギリスで開発された妊娠するための能力チェックツール「FertiSTAT」
将来的に妊娠を望む方が、手軽に妊娠するための能力についてカウンセリングを受けることができるツールがFertiSTATです。いくつかの質問項目があり、回答することで能力についての指標がわかり、専門家が評価した上でどのような取り組みが必要なのか意見をもらうことができる仕組みがあるようです。
参考)FertiSTAT
評価項目の内容
- 妊娠のための経歴について
- 生殖に関する既往歴について
- 生活習慣について
妊娠のための経歴について
妊活や不妊治療に取り組んでいる年数についての質問事項です。以下の項目のうち一つ当てはまるものを選択します。
○34歳以下で0〜12ヶ月間取り組んでいる
○34歳以上で0〜6ヶ月間取り組んでいる
○34歳以上で6ヶ月以上取り組んでいる
○年齢を問わず、12ヶ月以上取り組んでいる
34歳という年齢にてボーダーをひいていることがわかります。実際35歳以上では妊娠しにくくなることや赤ちゃんの染色体異常があらわれやすくなることもあるので、わかりやすいボーダーだと感じます。
生殖に関する既往歴について
生理痛や月経周期、手術歴についての質問項目です。はいorいいえの二択で選択していきます。
○生理痛がひどい(はい・いいえ)
○骨盤に関する手術をしたことがある(はい・いいえ)
○月経周期の予測が難しい。
月経が予定5日以上早かったり、または、遅くなることがよくあります。(はい・いいえ)
※避妊薬を服用していない場合
○月経周期は21日未満です(はい・いいえ)
※避妊薬を服用していない場合
○月経周期は35日以上続きます(はい・いいえ)
※避妊薬を服用していない場合
○子宮内膜症があります(はい・いいえ)
○骨盤に関する炎症疾患があります(はい・いいえ)
○無月経です(はい・いいえ)
※避妊薬を服用していない場合
生活習慣について
○複数のパートナー避妊具を使わず性行為をしたことがある(はい・いいえ)
○定期的な喫煙がある。(1日あたり10本以上吸う)(はい・いいえ)
○現在抱えているストレスに悩んでおり対処できずに不調がある(はい・いいえ)
○週に14単位以上のアルコールを飲む(はい・いいえ)
※1単位の例:グラス1杯のワイン/284mlのビール
→ビールで例えると、1週間に4L以上飲んでいるかどうか。缶ビール1本385mlなので10本以上のんでいるかどうかが目安になります。
○1日に7単位以上のカフェインを飲みます(はい・いいえ)
※1単位の例:コーヒー1杯/お茶2杯分または、コーラやカフェインを含むソフトドリンク2杯分
具体的な量の質問では記載されておらず、目安になりそうです。
○薬物を使用します(はい・いいえ)
※こちらの質問は、海外ならではというかマリ◉ナを吸うかどうかという質問であり、日本で実行していたらまずアウトです。
○性感染症になったことがある(はい・いいえ)
○理想の体重より13キロ以上オーバーしています(はい・いいえ)
※適正体重は、BMIが18.5〜25を基準としたときの体重を目安にします
○過去に薬物を使用したことがあります(はい・いいえ)
※こちらも薬物に関する質問のため、日本人向けではありません
○タンパク質同化ステロイドホルモンを使用している(はい・いいえ)
※筋肉を増強するような作用があるホルモンを指します
いくつか、日本では慣習となっていない薬物に関する質問がありますが、日本語版としてはこれらの項目は変更されるのではないでしょうか。
実際に、こちらのツールを使い、評価に応じて専門家によるエビデンスに基づいた意見をふまえ妊活に関する意思決定へとつながるようです。
まとめ:妊娠するための能力は生活習慣と結びつく
今回の記事ではFertiSTATの質問項目をみてきました。これらをみると、年齢、生殖器に関する手術歴や疾患の有無、そして、飲酒・喫煙、体重に関する部分は参考になりやすい項目だと感じます。
- 妊娠するための能力を評価するツール
- イギリスでは評価ツールを用いて専門的な意見を仰ぐことができる
- 妊孕性に関する項目として、年齢、体重、生理、生活スタイルなどが身近にある
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