
「暖かくなってきたから妊活に何か取り入れたいな」
春分の日を迎え寒い時期から暖かい時期への移り変わりとともに、新たな試みをしたいと感じる方も多いのではないでしょうか。不妊治療の保険適用の話題もあるので、体作りをはじめるには良い時期になってきました。
この記事では、妊活に活かすための春の養生法方法について解説しています。妊活をしている方で、暖かくなった時期から何か取り組もうとしている場合、日常生活上に取り入れられるようにご覧いただきたい内容です。
目次
妊活に活かす春の始まりの過ごし方

春先の環境変化と体の変化
春分の日がありましたが、寒い時期から暖かい時期に移り変わるこの時期は、体の変化も現れやすい時期です。
東洋医学では、陰陽論という自然界にあるものを「陰」と「陽」の2つのものさしから分類する考え方があります。
3月は、陰陽論の考えでは寒かった時期である陰から、暖かい時期である陽に移り変わる季節のはじまりとされ、体や心の不調もでやすい時期といわれます。
一般的にも、卒業式、入学式、人事異動、入社、引っ越しなど、別れがあり、そして新たな暮らしが始まる時期でもあります。場合によっては、年度末で仕事が多忙になる方もいますね。3月から4月は慌ただしい生活になることが多く、自律神経の乱れがでやすい方、体の不調が現れやすい方がいます。
特に先程あげた自律神経。春先は、東洋医学の中では肝臓と関連する「肝」が関わってくる時期です。肝は、神経系の働き、自律神経との関連性もあるといわれています。
肝の負担と体の不調の関係
肝に負担がかかると、自律神経の乱れがでやすい時期でもあるということです。自律神経の乱れとしてあげられる不調は以下のようなものがあります。
- 体が硬くなる(前屈が硬い、背中に腕を回し指を組めない、、など)
- 頭痛、肩こり
- 不眠
- 不安や緊張感
- 全身のだるさ
- 手足のしびれ
- 吐気や多汗
春先に、肝の負担となりやすい要因としては、やはり寒い時期から暖かい時期への移り変わりや、生活面の環境変化が影響します。
肝には、血液の元になる「血」が蓄えられており、血を必要とする臓腑に配給するような働きがあります。生活上の忙しさや、ストレスがかかってしまうと、本来潤っていてほしい血が不足してしまい、イライラの感情が高ぶって気持ちが落ち着かない、不眠などの睡眠トラブルが起こり、また、肩こり・首こり、脇腹のつり感、頭痛、頭のほてりなど上半身の症状がでやすくなります。
場合によっては、血のめぐりが悪くなり、鼻詰まり、めまい、ふらつきなどの不定愁訴もでることがあります。花粉症のような症状もその一種です。
肝の特性として、気を巡らせる働きがあります。肝の不調がでるときは、気の回りが悪くなることで上半身に気が滞り、頭、肩まわりなどに症状がでやすくなります。
どのように整えていくと良いか、次の項目でみていきましょう。
妊活のための血の潤し方

肝を潤すためのケア方法をいくつか紹介します。生活上で取り入れやすいものを選んでみてくださいね。
肝を潤すためのセルフケア
体のひねりストレッチ
肝と関連する経絡は体をひねることで刺激を与えられます。体をひねるストレッチで肝を刺激し、肝に溜まった不要物を排泄し、血を潤せるようにしましょう。
- 座った状態であぐらをかくようにする
- 片方の足を反対側の膝の横に立てる
- 立てた脚側に体をねじります
- 息を吐きながら立てた足に対して腕で押しながらストレッチをします
- 一呼吸おいたら元の状態にもどし3回連続で実施しましょう
反対側も同様に実践してみましょう。
目のケア
肝は目と関連する特徴があります。よって、パソコンやスマホの使いすぎによる眼精疲労は肝の負担になります。蒸したタオルや電子レンジで温めることができる小豆アイマスクなどを利用して目を温めるケアをしてみましょう。
目の周りの血の巡りが整い、リフレッシュも期待できると思います。
百会を押す
両耳の先端を結んだ線と正中線が交わる頭のてっぺんの位置に百会(ひゃくえ)というツボがあります。このツボは、自律神経の不調を整えるツボとしても有効といわれています。30〜60秒ほど百会を押して頭をスッキリさせましょう。
酸味のある食事をとる
セロリ、せり、ニラなどの香味野菜やレモン、グレープフルーツなど柑橘系の果物を食事に取り入れましょう。アボカドは肝の働きを高める作用があるとされていて、かつ、良質な脂質でもあるため春先には女性にオススメの食材です。
アサリ、シジミなどの貝類もよいとされるので、味噌汁として酵素も取り入れるという工夫もよいと思います。
生活の工夫も一緒にしてみよう
他にも、肝の特性を踏まえて、生活上で取り入れたい工夫点があります。以下の点を参考にしてみましょう。特に、忙しさでなかなか自分時間がとれなかった方は、リフレッシュできる趣味、または、サウナや岩盤浴などで汗をかいて発散・気をめぐらせることもよいですね。
- リフレッシュできることを定期的に行う
- 体をしめつけないゆったりした服装を心がける
- 目を温めるケアなどで目を癒やす
まとめ:自律神経の働きを整えて妊活に活かそう
今回の記事では、春の養生方法をふまえ、自律神経や肝の整え方についてまとめました。
- 妊活に取り入れる春の養生方法
- 春先にみられやすい自律神経の不調について
- 妊活に活かす肝の潤し方
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