妊活

妊娠しやすい体作り5ステップ!|はじめての妊活の進め方②−1

2022年2月5日

「妊娠しやすい体作りについて知りたい」

「妊娠するために食事や運動を取り入れているけどこれでいいのかな」

「不妊治療をしていて、体作りもしながら赤ちゃんを授かりたい」



妊活や不妊治療をしている方は、赤ちゃんを授かりやすい体作りについて気になることが多いと思います。

長年不妊治療をしていて、なかなか授かれていない方はもちろん、妊活を始めたばかりの方にもお伝えしていることは、「産後を見すえた体作り」についてです。

このブログでは、妊娠しやすい体作りはどのように進めていくと良いのか、妊娠中や産後に現れやすい悩みについて触れながら解説しています。今回は、体作りのステップ②栄養の吸収について学び、体作りを進めていきましょう。

妊娠しやすい体作り5ステップ!|はじめての妊活の進め方②吸収について

妊娠しやすい体作りとしては、段階的に生活を見直すと進めやすいことを前回ご紹介しました。妊娠中に赤ちゃんが大きくなるためには、へその緒を通じて良質な栄養を血流にのせて届けることが必要です。余分なものを届けないようにすること、そして良質な栄養を取り入れやすくするために「排泄」機能が大事なことを紹介しました。

【妊娠しやすい体作り5ステップ】

  • ステップ①:体にたまった余分なものを排泄する
  • ステップ②:良質な栄養を吸収する ⇐今回はこちらの第1部
  • ステップ③:妊娠しやすい環境に体質を変える
  • ステップ④:生殖の働きを促進する
  • ステップ⑤:受精卵を育てる

体の毒素を排泄して、体に良質な栄養を取り入れる準備ができたら、良質な栄養を取り入れる段階です。葉酸、鉄分、ビタミンDなど取り入れたほうが良いと言われるものがたくさんあります。それぞれどのような効果があるのかについて触れながら、妊娠しやすい体づくりのための対策について解説します。

今回の記事では、ステップ②の「吸収」について確認していきます。まだ、①の内容を確認していない方は、ステップ①「排泄」についての記事をはじめにご覧いただいてからお読みください。

ステップ②:良質な栄養を吸収する

受精卵の成長やお腹の赤ちゃんの成長に必要な栄養を「吸収」する働きについて確認していきましょう。排泄の項目と同様に、普段の食事内容が関係しやすい内容です。妊活や不妊治療をしている方は、食事についても心がけている方は多いですが、今一度、食事内容や方法について確認しましょう。

葉酸、鉄分、ビタミンDについて

葉酸は、赤血球の生産を助けるビタミンであることから、妊娠中の血流を確保するためにも必要な栄養素です。妊娠中は、お腹の赤ちゃんにも血液を届けるために貧血になりやすいです。また、細胞分裂や遺伝情報にかかわるDNAやRNAの合成に必要なため、受精卵が細胞分裂をして大きくなる際に欠かせません。葉酸と鉄分を取り、鉄分や亜鉛と一緒に取り入れることで体内に吸収しやすくなります。

また、不妊治療における研究のひとつに、ビタミンDを多く摂取した場合に妊娠率が高くなるというデータがあります。ビタミンDが、子宮内膜の形成に関与するということもあり、妊娠率に影響してきます。サケやマスの魚類やきくらげに多く含まれており、食事に取り入れられるとよいです。また、日差しをあびることで皮膚の細胞からビタミンDが合成されるので、屋外での適度な運動も行えるとよいです。運動としては、ウォーキングが取り入れやすく、パートナーと一緒に行えるものとしても実施している方が多いです。実践方法としては、妊活中の運動方法についてまとめたこちらの記事をご覧ください。

オメガ3系の油について

妊活中は、オメガ3系の油を摂取することを以前の記事でも紹介しています。オメガ3系に分類されるものは、亜麻仁油、えごま油、EPA、DHAなどです。これらの油は、脳神経の細胞膜の形成に必要になる栄養源です。ママの体にも大事なのですが、赤ちゃんの脳神経の形成にも関与するのです。長期的にみて、お子様の脳の形成・発育に関係する油を、意識して良質なものをとりれるとよいと思います。

妊活中に摂取したい油についてまとめたものもご確認ください。

妊活中は油を変える!赤ちゃんの栄養にもなる良質な油の効果について解説

コレステロールの高さとAMH

不妊治療のAMH(anti mullerian hormone)に関する研究では、総コレステロールが高いと卵巣予備能であるAMHが高いという相関関係を示すものがあります。ある程度脂質を摂取しておいたほうが、卵子の源である卵胞の発育が保たれている可能性が高く、排卵する卵子が担保できることがわかります。

脂質をとると太りやすいからという理由で摂取を控える方もいらっしゃいますが、このような理由も含めて食事の内容を考える必要があります。

妊娠中は良質な脂質を取り入れる

先ほど、脂質が妊活中にどうような効果が得られるかについて少し触れました。ここからは、もう少し深く脂質の効果についてまとめています。

胎児とケトン体について

妊活中は、オメガ3系の油を摂取することをおすすめしました。赤ちゃんの脳神経の形成にも大事なのですが、胎児の栄養源になるという観点からみても大事です。脂質をエネルギーとして分解するときにケトン体が発生します。ある研究にて妊婦さんの血液データをみるとケトン体が多いことがわかり、胎児の栄養源はケトン体であることがわかってきました。赤ちゃんがお腹の中にいるときに、ケトン体を生きるためのエネルギーになっているということであれば、妊娠中はもちろん、妊活中から良質な油を取り入れたいです。

良質な油の選び方

妊娠しやすい体づくりのステップとして、亜麻仁油やえごま油と取り入れ、かつ、調理の際には米油、菜種油、オリーブ油などの加熱してもよいオメガ9系のものを使うことをおすすめしています。

反対に、オメガ6系に分類されるサラダ油などは、意識的に控えるようにしましょう。オメガ6系の油は、コンビニ食やスーパーのお惣菜、ファストフードなどに利用されています。身の回りに溢れているだけに、自然と取り入れてしまっているものです。「植物油脂」という表記があり、アレルギー成分表示に「大豆」とかかれている場合は、オメガ6系の大豆油が使用されています。

妊活中は、なるべくオメガ6系の油を控え、オメガ3系やオメガ9系の油を取り入れましょう。

アマニ油をひとつとってもいろいろ種類があり、良質なものでは割と単価もあがります。まとめ買いで安く購入できるものもあり、一例を下記に紹介します。

まとめ:妊活中は良質な栄養分を取り入れて赤ちゃんに届けよう

今回の記事では、受精卵の成長や赤ちゃんの成長に必要な吸収の働きについて解説しました。今回学んだ内容を振り返ってみましょう。

  • 良質な栄養を取り入れる効果
  • 妊娠中は良質な脂質を取り入れる
  • 妊娠中の胎児の栄養源について

次の記事では、腸内環境についてまとめています。吸収のことをまとめていると長くなったので二部構成としました。次の内容は、吸収の働きの要である腸内環境についてふれています。腸内細菌が体質に左右する要素でもあるので、このまま読み進めていきましょう。

現在、妊活中、不妊クリニック通院して不妊治療しながら経過をみているなど、体作りや対策方法についてなにか気になることがある方は、こちらの「公式Line」から気軽にお問い合わせください。

公式LINE「健康相談」 

こちらから気軽にご相談ください♪

  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

おすすめ

1

「白髪が増えて気になる。白髪染め対策しているけど他になにか対策はあるの?」 白髪が気になりだしたらどのように対策していますか?白髪は気になるから美容室で白髪染めを定期的にお願いしている、白髪ぼかしのハ ...

アイスを選ぶポイント 2

今回のご相談 夏になると食べたくなるのがアイスクリーム。でも、アイスクリームには実は勘違いしやすい罠があります。。実は、アイスには様々な種類があり、体の負担になりやすいものを選んでしまっているかもしれ ...

-妊活