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前置胎盤で自宅安静!どんなことに気をつけたらよいの!?|妊娠中のトラブル

「前置胎盤で自宅安静になったけど今後どうしたらいいの?」

「安静度がどこまでなのか前置胎盤ってわかりにくい」

「自宅での安静中は運動はできないのかな」

妊娠中のトラブルの一つに「前置胎盤」があります。安静を必要とする状態ですが、切迫早産とはまたことなるものであり、安静度や治療方針が変わってきます。

この記事では、前置胎盤の状態について学び、安静といわれた後の運動や生活について解説しています。

前置胎盤ってどんな状態

前置胎盤とは

胎盤が正常よりも低い位置で子宮内に付着して、子宮口を覆う状態か、もしくはその周りに及ぶ状態といわれています。全分娩の1%弱ほどの妊婦さんで起こるようです。覆われ方により、全前置胎盤、部分前置胎盤、辺縁前置胎盤、低置胎盤と分類されます。

参考】日本産科婦人科学会

原因は正確にはわかっていませんが、以下の要因が高リスク因子としてあげられています。

  • 経産婦
  • 帝王切開の既往
  • 子宮内手術の既往(流産処置、人工妊娠中絶など)
  • 高齢
  • 多児妊娠
  • 喫煙妊婦
  • 不妊治療での妊娠

子宮内膜の発育不全や炎症がおこり、内膜内で瘢痕化、萎縮、変形がみられた部分があるとリスクとなりやすいと考えられています。

それが基盤となり、子宮口に近い子宮体部での着床、子宮瘢痕部での着床が前置胎盤となるのではないかと推測されています。

また、双子以上の妊娠のときは、胎盤の面積が大きくなるために、子宮口まで覆う可能性があることからリスクがあがります。

前置胎盤の症状

妊娠中期以降突発性に少量の無痛性出血があり、その後に同様に繰り返す状態。これは警告出血といい、アラームサインとして判断されます。

出血がおこる原因は、子宮の収縮により胎盤が付着しているあたりで子宮壁がのばされ、子宮口が開くような刺激が加わったときに、子宮胎盤血管が損傷することで起こります。

妊娠後期になってくると、子宮収縮が強まることが多く、出血量が多くなるため安静加療、入院での加療、出血コントロールが難しい場合は、緊急帝王切開での出産となります。

前置胎盤と診断されたときの方針

主に自宅安静と入院での安静加療の2つが方向性として提案されます。

自宅安静の場合どの程度動いてもよいのか

基本的には可能な限り横になるなど安静にしつつ、一般的な家事は支障がない範囲で行えることが多いです。前置胎盤の状態に応じて個人での安静度が異なるため、一概にいえないというのが医師からの視点ということが多いようです。

前置胎盤での症状は、出血がみられることなので、出血がでた時点ですぐに病院へ連絡しましょう。出血がない場合は、お腹の張りが少ない状態で自宅での生活を過ごしつつ、継続して出血がないかどうかを確認しておきましょう。

入院加療について

妊娠中期以降で出血がない場合には、まずは自宅安静となるケースが多く、妊娠中期以降で出血がある場合には、入院となる方針が一般的なようです。まずは、基本的には母体の状態によるとのことで、入院する場合には、子宮の収縮を抑える点滴などを行いながら安静加療に努めるのが方針です。

前置胎盤での安静加療中は運動はダメ

アメリカ理学療法士学会の妊婦における運動についてのガイドラインでは、前置胎盤と診断された妊婦の運動については、絶対禁忌となっています。安静指示がでている際は運度は中止するということです。

運動に伴い分泌するノルアドレナリンが子宮の収縮の増強と頻度を高めるといわれており、運動はしてはいけないと推奨されています。

マタニティヨガやウォーキングなども原則行わないほうがよく、ストレッチ等も担当医師に確認しておいたほうが良いです。母体にも胎児にも影響がでてしまうリスクがあるものなので、子宮の収縮が促されてお腹が張らないように慎重に行動する必要があります。

先程あげた身体所見を参考にしながら日常生活を過ごしていきましょう。重度の安静は体力低下になるため、妊娠前からの体力づくりはいざというときのためにも大事だと思います。

医師による判断と管理のもとで経過をみていくため、前置胎盤での安静中は運動をとりいれることは難しいです。これからも新情報は探していくので、アップデートされているものがありましたら情報共有していきます。

まとめ:前置胎盤と診断されたら運動は中止!リスク管理として妊娠前の体作りでは体力アップを

今回、前置胎盤と診断されたあと運動はできるのかどうかについてまとめました。母体も胎児にも生命リスクがある状態なので、慎重な行動が必要なことがわかります。

  • 前置胎盤の状態や原因について
  • 前置胎盤と診断されたあとの治療方針
  • 安静指示の際は運動は禁止

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  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

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