妊活

不妊の原因はなに?西洋・東洋医学の視点

2021年3月12日

「不妊の原因」に関して西洋医学的な見解と東洋医学的側面からまとめてみました。

 不妊の原因

一般社団法人 日本生殖医学会では
不妊の原因を女性側・男性側の2面から分けています
 
今回は女性側の要因についてフォーカスをあてます。
 
・排卵因子
・卵管因子
・子宮因子
・頚管因子
・免疫因子
・原因不明
 
この6つがあげられています。
 
①「排卵因子」
排卵機能に関した要因
 
②「卵管因子」
卵管閉塞や捻転などの影響をうけている要因
子宮内膜症により子宮内に残った内膜が
炎症を起こし卵管を閉塞させる要因になったりします
 
「子宮因子」
子宮筋腫などの病気により
着床障害が起こりやすいなどの
問題がでてしまう要因
 
「頚管因子」
おりものが少なくなり
精子が卵管をとおりにくくなって
不妊の要因になってしまう場合
 
「免疫因子」
精子の運動をさまたげる抗体が
女性のカラダのなかにできて
精子が機能しなくなってしまう要因
 
「原因不明」
不妊の1/3が原因不明といわれています
33%の方が
不妊で悩んで相談しても
原因不明となってしまう
 
女性は年齢があがるとともに、「妊孕力」が下がることがわかっています
 
そのような要素も含むのですが、原因不明といわれて
「はい、そうなんですね」と納得できる方はいるのでしょうか ーー。
 

子宮内膜症を西洋医学から捉える 


要因がわかっている要素でも「卵管要因」ででてきた‘子宮内膜症’は、
原因がしっかりわかっていない病気です。
 
卵管要因として子宮内膜症があげられていても、その子宮内膜症の原因がしっかりわかっていない。
根本がわかっていないということ。
 
西洋医学的に
・とらえられるところと
・とらえられないところが
あるということです。
 
では、とらえられない部分にどう向きあうか。。。
 

子宮内膜症を東洋医学的に捉える

カラダの「質」の部分
西洋医学的なカラダの解釈に、
東洋医学的なカラダの解釈を加える。
「統合的な推測」
 
例えば、キャリアウーマンの働く女性
 
・人のまとめ
・作業確認
・上層部との連絡
などなど、気を使うことが多く、ストレスがたまりやすいことは容易にわかります。
 
この方の場合は、
・体の疲れ
・目の疲れ
・肩こり・首こり
・睡眠の影響
 
などの症状が気になってくるはず。
 
東洋医学的解釈では、このような症状がある場合は、「肝」の問題が関係していると捉えます。
 
肝には自律神経機能や目の働きと関係があり、ストレスと結びつく問題が多いです。
 
さらにいうと、
肝には「血液を貯蔵する」働きがあります。
 
肝の問題が起こると
血流に関した問題が起こりやすくなります。
 
それが子宮内膜症の要因と関連するのです。

月経時に不要となった子宮内膜が、はがれおちます。
このとき、子宮内膜につながる血管がうまく機能しないことで
血流の問題がおこり子宮内膜がしっかりはがれおちなくなる
ということが考えられます。
 
あくまでひとつの推測ではありますが
一人ひとりで要因が異なることは確かです。
 

子宮内膜症と「肝」

もうひとつ特徴的なものとしては、「目の疲れ」が肝と関連しやすいです。肝は、五感をつかさどる臓器の中でも目と関連するといわれます。現代社会は、パソコンやスマートフォンからの影響で目の疲れが出やすい状況が多いです。

目の疲れがストレスとなり、肝にまで波及し、血流に影響がでて月経トラブルにつながるということ方もけっこういらっしゃいます。カウンセリングしていくことで、生活リズムをお聞きしていくうちにその関連性がわかってきます。

この場合は、目の疲れを癒やすためのケアが必要。①近くと遠くを交互にみながらピント調整の疲れをケアしたり、②目の周りや後頭部をほぐしたり、③目薬をつけたりなどの工夫をしていきましょう。

具体的なケア方法は、Instagramやセルフドライヘッドスパ講座などでお伝えしています。


今回伝えさせていただいた大事な点は
 
・不妊の要因はあるがわからない部分もある
・統合的な解釈が必要(西洋・東洋医学)
 
ということです。ご自身の体質はどのような状況かを理解して、体を整えていくことが一番の近道だと考えています。

PVアクセスランキング にほんブログ村

  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

おすすめ

1

「白髪が増えて気になる。白髪染め対策しているけど他になにか対策はあるの?」 白髪が気になりだしたらどのように対策していますか?白髪は気になるから美容室で白髪染めを定期的にお願いしている、白髪ぼかしのハ ...

アイスを選ぶポイント 2

今回のご相談 夏になると食べたくなるのがアイスクリーム。でも、アイスクリームには実は勘違いしやすい罠があります。。実は、アイスには様々な種類があり、体の負担になりやすいものを選んでしまっているかもしれ ...

-妊活