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妊娠後期に肩こりが増した妊婦さんの肩こり対策を理学療法士が解説

妊娠後期から肩こりがまして辛い。

妊娠中の肩こりの悩みは多くいただく悩みの一つです。妊娠中期から後期にかけて肩こりが増したという訴えを多くうかがいます。肩甲骨を回したり、自分なりに整えはみるものの、なかなか改善しにくい肩こりの悩み。

この記事では、妊娠後期に肩こりが強まった妊婦さんの体の特徴を踏まえた対策方法について紹介しています。妊娠中に肩こりの悩みがでてきた妊婦さん、これから中期・後期を迎える妊婦さんは、念の為にセルフケアについて確認しておきましょう。

妊娠後期の肩こりの原因となり得る体の変化

妊娠後期である8ヶ月頃には、子宮底長とよばれる恥骨から子宮底の高さをみると27cmほどといわれ、お腹の大きさがどんどん大きくなってくる様子がわかります。お腹の大きさが変化するのは、お腹の赤ちゃんも大きくなっているから。妊娠8ヶ月での胎児の身長と体重は、妊娠8ヶ月で身長40cmの1,500gほどが平均的です。

赤ちゃんもお腹の中で大きくなっており、それに伴いお腹の大きさが変化してきますが、妊娠後期では腰のあたりは反り腰のように腰椎前弯が強まり、そのカウンターとして背中周りは猫背のような胸椎後弯が強まることが多いです。このような姿勢の変化から、頭部は前方へ移動するような形になり首から肩にかけて位置している、僧帽筋、肩甲挙筋など肩こりの原因となりやすい筋肉の緊張が高まります。妊娠後期にかけて肩こりが強まる場合は、姿勢変化によるものが大きく影響しています。

また、お腹の大きさに合わせあばら部分が拡張され、肺の圧迫も起こりやすくなるため息苦しさから胸郭の拡張制限が起こり、胸から背中周りが硬くなりやすいことも肩こりを強める要因の一つです。

姿勢の変化から首周りの緊張が強くなった妊婦さん

今回ご相談いただいた妊婦さんは、妊娠前から肩こりに悩んでいたそうでしたが、妊娠後期になりより肩こりが増したようです。体の状態を確認すると、先程あげた肩こり筋である僧帽筋、肩甲挙筋の緊張は増していて、また、肩こりの要因となりやすい首の筋肉である胸鎖乳突筋の緊張も強くなっていることがわかりました。

産休前でお仕事続けており、長距離運転をする日がここ数日多くなっていたとのこと。運転の際の姿勢で、頚部周りの筋肉の緊張が高まったことが考えられます。ただでさえ長距離運転では気が張って疲れがでやすいことが考えられますが、妊婦さんだとより神経を使うのではないかと思います。

首筋の筋肉を整えるセルフケア

施術では、首周りの筋膜ケアとドライヘッドスパで後頭部の筋肉から頭皮全体を整えました。胸鎖乳突筋は耳の裏につく筋肉であるため、首前だけでなく後頭部を整えることもポイントとなります。

これらのケアで首を動かした時の、首から肩にかけての張る感じはなくなっていました。この施術結果を踏まえ、ご自身で行うケアとして胸鎖乳突筋のケアを紹介しました。

セルフケア動画は、Instagramで紹介しています。こちらからご覧ください。

  • 顔を横に振り向き首筋を確認する
  • 鎖骨側から胸鎖乳突筋をつまみ10回ほぐす
  • 耳の付け根方向に向かって徐々にほぐしていく

左右両方行いましょう。

耳辺りまでほぐせたら、そのまま後頭部に親指をあて、後頭部のほぐしを進めていくとなお良いです。胸鎖乳突筋は、後頭外側に付着しているため全体的にほぐしていくことができます。

ポイント

・横を振り向き首筋をだす

胸鎖乳突筋をみつけるには、横を振り向く動きがわかりやすいです。右側の胸鎖乳突筋を見つける場合は、左側をみるように振り向きましょう。

まとめ:産褥期の体のケアは徐々に進めていこう

妊娠後期にかけてつらくなりやすい肩こりの悩みについて実際の妊婦さんのケースをもとにセルフケア方法を紹介しました。快適なマタニティライフを過ごせるように、セルフケアも暮らしの中に取りいれてみましょう。

現在、妊娠中で体の悩みや体作りについてなにか気になることがある方は、こちらの「公式Line」から「マタニティ整体」とお問い合わせください。

公式LINE「健康相談」 


  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

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