マタニティ 産後

切迫早産と切迫流産を経験したママの妊娠から出産と育児について

2022年5月27日

この記事では、切迫早産と切迫流産を経験した私の妻の妊娠から出産、そしてその後の育児に関する振り返りをしています。切迫を経験したママや帝王切開での出産となりその後の育児に関することで気になるママのための参考となるように実体験をまとめています。

第一子妊娠中の切迫早産

定期検診でつげられた切迫早産

長女を妊娠している頃、妊娠7ヶ月で切迫早産で緊急入院となりました。定期検診のために、自宅近くのかかりつけ医へ受診して、医師による内診にて「子宮口が開いています。入院して安静にしましょう。」と伝えられ、そのまま即入院となりました。すぐに子宮の張りを抑えるための点滴をしましたが、お腹の張りがなくなったときの、あの柔らかい様子をみると今までのお腹の状態はかなり張っていたのだと振り返ることとなりました。当時病棟で看護業務をしていた妻は、無理しないようにしていたものの、どこかしらで無理な状況が被っていたのだと感じます。

当時は、どれくらいの緊急度なのかがわかならかったため、すこし入院して安静にしたらすぐ退院となるのではないかと考えていたら、そうではありません。子宮口は4cmほど開いており、危険な状態であると告げられました。かかりつけ医では設備が不十分らしく、近くの大学病院へ転院・搬送され、徐々に事態の緊急性がわかってきました。

緊急入院から2ヶ月間入院

緊急入院から1ヶ月は、ベッド上安静となっていました。大学病院のMFICUという母子の集中治療室の個室に入っていて、個室の目の前は分娩室であり、そんなに危険だったのかと感じることになります。結局は2ヶ月間、入院生活が続き、その間妻はベッド中心で安静が基本の生活となっていたのですが、よく耐え続けたなと妻の忍耐には頭があがりません。私もその間、仕事終わりや休日を利用して着替えをもっていきながら、ずっとそばにいて寄り添えるようにしました。あっという間の2ヶ月でしたが、よくやったなと振り返ります。

1ヶ月早く誕生した長女

入院から2ヶ月立った頃、お腹の赤ちゃんの様子が怪しいということで妊娠9ヶ月で急遽帝王切開での出産となりました。第一子が、切迫早産となり、そして1ヶ月早くの出産となりトラブルだらけの経過でしたが、2092gで少し小さいものの元気に長女が生まれてきました。元気な産声も聞けたので、小さいながらも大丈夫だったのだろうと感じ、その後少し炎症があったのかもしれないとの医師からの話がありました。幸い、大事に至らず生まれてきてくれたので、長い2ヶ月からようやく開放されました。長女が運ばれてきてから、30分ほどで妻がベッドで運ばれてきて、酸素カニューレをつけてまだもうろうとしていそうな感じでしたが、よくがんばったねと伝え、まずは体を休めてもらえるようにと念を送りました。妻のためにも、長女の写真を撮って伝えねばと、保育器に入った長女を撮影したことを覚えています。

出産しても帝王切開でのお腹の状態が安定せず、体がぎくしゃくして歩けない妻。尿意が感じにくくドレーンがすぐに外せなかったためNICUに赤ちゃんを見にいくことができず、すぐに会えない辛さを感じていた妻。出産から2日後にようやく赤ちゃんと対面できて、喜びに溢れたと言っていました。辛抱強く2ヶ月我慢して、急遽の事態にも動じず、赤ちゃんを迎え入れた妻は偉大な女性だと感じています。

退院からまもなく母乳を届ける日々

帝王切開での出産となり退院まで10日ほどかかりました。その後は、妻だけ退院し、長女はまだ入院中。長女に母乳を届けるために、自宅で搾乳し、冷凍してストックしたものを病院まで届けにいっていました。

まだ、体が回復しきっていない中で車を運転して病院まで母乳を届ける日を過ごしていた妻は、3週間ほどその生活を続けていて、産後も妻のたくましさに驚愕していました。

妻の、第一子の波乱万丈はまだまだ語り尽くせないものがありますが、第二子である次女出産までもトラブルだらけであったので次に移ります。

第二子の切迫流産

妊娠5ヶ月での切迫流産

長女の出産から2年たたないうちに次女を妊娠。妊娠から5ヶ月経過した定期検診にて切迫流産の状態の危険があると医師から話しがあり、今回は開いてしまった子宮口を縫うための縫縮術をすることになりました。今回の妊娠でも切迫のトラブルがでましたが、長女を上回る危険性があったための対策。急遽入院となり、そのまま仕事も休んで自宅安静で生活することとなりました。

自宅安静といっても、長女が当時1歳半くらい。まだまだ手がかかるため妻は育児もしなければなりません。保育園の送迎については、私が出勤・退勤を会社に考慮してもらいすることができました。妻の負担になりそうなことは、なるべく私が担当してお腹の赤ちゃんと妻の負荷にならないように気を遣っていました。子宮を縫っているとはいえ、危ない状態には変わりないので不安な日々は続きます。

定期検診8ヶ月で緊急入院

そのまま8ヶ月まで経過していましたが、8ヶ月の検診にて子宮を縫った部分がほどけかけているとのことでまた緊急入院。かかりつけ病院からまだ大学病院へ搬送され、また入院になるかとおもいきやそのまま帝王切開での出産が決まりました。当時は、土曜日であり仕事を終えて長女を保育園に迎えにいこうとしていたお昼頃。ご飯を食べようとした際に電話がかかってきて、すぐに病院にきてくださいとのことだったため、慌てて長女を保育園に迎えにいき、病院へ向かいました。病院までの道中、車内で妻を二人で応援していました。

病院に到着して待合室で待機すること40分ほど。次女が迎えられ、小さい小さい姿を見せてくれました。産声はまだ小さい様子で、長女よりも一回り小さいような体。1653gの低出生体重で生まれてきた次女。心配な日々が続いていましたが、なんとか無事に生まれてきてくれて私も安心しました。当時は、バタバタし続けていたため、次女の出産は忙しいという印象が強いです。次女が運ばれてきてから30分後、妻がようやく運ばれてきて、長女をみると「がんばったよ!」と伝えてくれて。出血量が多かったため真っ白状態の妻をみて、本当に大丈夫か!?と思いましたが、娘たちのためにも強い心をもった妻。意識はしっかりしており、赤ちゃんは大丈夫だった?と尋ねてきました。小さかったけど元気そうだったよと伝え、妻はひとまず個室へと戻っていきました。

次女との対面と長い入院生活

そのまま次女の状態説明を聞いてあっという間に午後8時。長女にごはんもしっかりとあげられずでしたが、よく我慢してくれました。妻も、次女も、長女もみんなよくがんばりました。我が家の女性陣はみな強くなっていくなと感じた日です。NICUで保育器に入っていた次女は、本当に小さく触れるのも怖いくらい。また、妻にみてもらえるように写真を撮影してその日は帰宅しました。今回は、長女の時の事態を把握していたからか妻の回復はとても早かったです。翌日には、自分の足でNICUまで歩き次女を見に行くことができていました。妻の母としての想いには毎度驚かされます。今回も、妻が一足先に退院し、次女は入院継続。次女の場合は、入院期間が長く、退院までに1ヶ月半かかりました。その間は、もちろん搾乳して冷凍した母乳を届ける日々。今回は、とても長かったことと、長女もいたため休息日を設けながら通院していました。妻の母にも来てもらい、次女を迎え入れる準備をしていました。

長女のときも、次女のときも退院からすぐに病院まで母乳を届ける日々がありました。帝王切開での出産でも育児はすぐにはじまるし、我が家の場合は通院する生活でもありました。ママは、妊娠中から出産まで、そして育児に入ってもずっと大変な日々が続きます。パートナーである旦那さんは、その大変さが体験できることではないので実感しにくいと思います。それでも、ママの働き続ける様子をしっかりみて、感謝の気持ちは絶対に忘れないでほしいと思います。

帝王切開後の生活で5度のぎっくり腰

長女と次女の産後で、それぞれ2〜3回ほど授乳中にぎっくり腰のような状態になってしまった妻。授乳中、女の子ずわりのような姿勢で授乳した際に腰に負担がかかってしまったことが数回あります。帝王切開の場合、体幹部のインナーマッスルである腹横筋、そして腹直筋など腹筋群の弱さがでるため代償的に背部の筋肉が緊張しやすくなります。その結果、関節の負担がかかる姿勢がたまたまぎっくり腰を導くことにつながったと予測します。産後も、体の悩みがでることがあるので体作りについてはしばらく続きます。幸い、身近にリハビリに長けている私がいたのですぐに腰痛は収まりました。。

切迫早産を切迫流産を経験し、帝王切開での出産となった妻の入院中から退院後の生活を少し紹介しました。育児については、また別途紹介していきます。世のママたちに、日々のがんばりの称賛を。

現在、妊娠中のママ、産後で体の悩みを感じてきたママ、体作りについてなにか気になることがある方は、こちらの「公式Line」から「マタニティ整体」もしくは、「産後整体」とお問い合わせください。

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  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

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