不眠は解決したい悩みの一つ。不眠といっても人それぞれで悩み方が異なります。この記事では、不眠の悩みの種類や原因と対策方法を解説します。あなたの不眠はどのようなものなのか、体質をみて対策を学んでいきましょう。
睡眠の4つの悩み
不眠は、西洋医学的に以下の4つに分類できます。あなたの睡眠に関するお悩みはあてはまるものは在りますか?
●入眠困難
寝付けなく、入眠するまでに数時間かかってしまうタイプ
●中途覚醒
寝付いても真夜中におきてしまい、また眠ることが難しいタイプ
●早朝覚醒
寝つくことはできるが、早朝に起きてしまい、その後眠れないタイプ
●熟眠障害
睡眠時間がしっかりとれているが、眠りが浅く眠った感じがしないタイプ
不眠の東洋医学の捉え方
一方、東洋医学ではどのように捉えるかをみていきましょう。
●心の乱れ
血流と関係する「心」の働きが乱れた状態
心臓の働きを司る心が働くことで、血を全身にめぐらせます。血が全身にいきわたり巡っている状態は、睡眠は良好に保たれています。心の働きが弱まり、血が巡らないと不眠が現れるといわれます。また、心は、メンタルを落ち着かせる働きをもっています。そのため、心の不調はメンタルの不安定感をつくり、イライラしたり、寝付けなくなるということもあります。
●肝の乱れ
血の貯蔵に関する「肝」の働きが乱れた状態
肝臓の働きを司る肝は、血を貯蔵する働きがあります。貯蔵した血を、必要な臓腑へ行きわたらせる働きも肝の仕事。肝の働きが弱ると、血を全身に巡らせることができなくなるため、血を必要とする心を潤すことができなくなり、メンタルの不安定感がでます。特に肝はイライラの感情と関係するため、精神的不安定による不眠が現れ、寝付けなくなることがあります。交感神経が優位になってしまっている状態ですね。
●脾の乱れ
血の源を作り、胃腸と関係する「脾」の働きが乱れた状態
脾は、胃腸の働きを司ります。胃腸での消化吸収により体を動かす源である気や血が作られます。胃腸の働きが弱まることで、気血を十分に作ることができません。暴飲暴食、遅い時間の夕食・夜食、甘いものの食べすぎ、もしくは香辛料のとりすぎなどが不調の原因となります。血が十分に作られないと、心や肝を潤すことができず不眠につながります。
実際には、これらの臓腑への負担が織り混ざった状態で、睡眠トラブルとして現れます。例えば、心や脾の働きが弱まり、血が不足するから不眠が現れる。このように臓腑の働きが不足もしくは過剰になっているかを分けて考えます。
不眠に対するケア
不眠と関係する臓腑の視点から、要因を一つずつ掘り下げました。ここからは、どのように対策するかツボを使ったケア方法を解説します。
不眠対策の万能ツボ
百会
失眠
心が弱まっている場合
神門
内関
胃腸が弱まっている場合
三陰交
【神門のケア】
●手のひら側に手首を曲げたときにできるシワの小指側に親指をおく
●この「神門」というツボを1分ほど押圧する
●反対側も同様に行う
参考になりましたら幸いです^^
1日のうちに3分ケアしてみましょう♪
まとめ
不眠の種類にはタイプがあり、それぞれに応じたケアの方法が必要。自分のタイプはなにかを確認してケアを取り入れてみましょう。