産後

背中の張りがつらい!長時間抱っこで背中が痛くなったママの原因と対策

2022年4月21日

長い時間抱っこした翌日に背中から腰がはってつらい

産後に背中の張りを強く感じるママさんは多いです。特に、長時間抱っこをしたり、外出をした翌日に背中から腰の張りを感じ、なかなか改善しないということでご相談をいただくことがあります。

この記事では、産後の背中から腰の張りの原因と対策方法について実際のお悩み相談をもとに解説しています。

産後の背中の張りが辛くなったママの悩み

産後1年は経過したママから背中から腰回りの張りが強くなってつらいというご相談がありました。お子さんを抱っこして走って遊んだ翌日に、朝起きあがる際や立ち仕事をしていて背中から腰回りの張り、痛みを感じて一週間続いていたとのことでした。

妊娠中に2度施術をさせていただいたママでしたので、産後の状態についてうかがったところ、産後すぐは特に気になる問題はなく、上のお子さんの出産のときよりも調子がよかったとのことでした。

産後すぐには問題なかった体の状態が、どのような問題が起こり背中から腰のトラブルにつながったかを解説していきます。

産後1年が経過して背中から腰の張りを感じた問題点

産後には、腰痛の悩みや背中周りの張り・こりや痛みを感じることが多いと疫学調査で明らかになっています。産後の背中の張りや痛みの要因としては、抱っこや授乳による肩甲骨周りの背中の筋肉への負担、睡眠不足による背部の筋緊張の増加、腹筋の弱化による背部筋の負担増加などがあげられます。

【産後の背部や腰部のトラブル要因】

  • 頻回の抱っこ・授乳による肩甲骨周りの背部を中心とした腰背部周りの筋肉への負担
  • 睡眠不足による背部緊張の増加
  • 腹筋弱化による背部筋の負担増加

今回ご相談いただいたママの特徴としては、産後1年が経過していても腹筋やお尻の筋肉が弱い状態であることでした。産後には特に骨盤ケアなどを受けてはいなかったようで、骨盤の状態も知りたいとのことでした。よくよくお話をうかがうと、ウェストあたりは気にならないけど、ウェスト下の腰まわりから大転子あたりの太ももまでが気になるとのこと。妊娠前にはけていたズボンがきつく感じることからそのような悩みがあるということでした。

腹筋や殿筋が弱くなっている場合、太もも周りの筋肉の緊張が強くなってしまうこと、そして、アウターマッスルが有意な体の使い方になってしまい太ももの前張りや外張りを感じることがあります。

悩みの確認として動きをみていくと、腰を左側にねじる動きで右腰回りの張りを感じ、右側に体を倒したときに右腰のつまりを感じることがわかりました。さらに状態確認をすると、腹直筋離開はなかったものの、腹斜筋の弱さや、お尻の横の筋肉である中殿筋の弱さがみられており、悩みの原因だと判断しました。ダイナミックな運動能力チェックとして、片脚でのスクワット動作をみると、膝が内側にくねっと動いてしまうことを確認。このような動きが見られる場合は、太ももの前側の大腿四頭筋、中殿筋、大殿筋の弱さがあることが予測されます。また、体の揺れも伴っている場合は、体幹の弱さがあることも推測できます。

産後の肩こりに筋膜ケアが有効であったポイント

上記のママの体の状態を踏まえ、早急に問題を解決していけるように筋膜の問題点がないかどうかを確認。問題になりそうな筋膜のポイントをみていくと、図の赤丸で示した点が筋膜の問題がありました。これらのポイントにて筋膜のスムーズな滑走が乱れており、筋肉の働きの乱れや過敏性が生じ、背中から腰回りの張り感や痛みがあらわれていると推測しました。上記のポイントを筋膜ケアを行い、動きの再チェックを行いました。

施術後の体の確認とママからの感想

施術後は、動きにくさを感じていた体のひねりや側屈にて痛みがなく、スムーズに動くことを感じられたようで「スッキリしました!」とお言葉をいただきました。

筋肉がこわばっているポイントをほぐすことで、即時的な効果はでることはもちろんですが、根本的な要因を対策して今後に備える視点も大事になってきます。引き続き、骨盤ケアと腰背部の張りの原因と考えられる、殿筋と腹部の筋肉の強化を進めていきます。

最後に、ご自身でも行える背中の張り対策としてお伝えしたセルフケア方法を確認しましょう。

背中から腰の痛みは骨盤・股関節の柔軟性を整える!下半身ねじりストレッチ

背骨の下部と骨盤を整えるためのストレッチです。腰痛の対策には、股関節の可動性を整えることが大事ですが、腰部から股関節まで可動性を高めるストレッチを取り入れられるとよいです。

  • 仰向けになり両膝をたてます
  • 両膝をつけた状態で片方に膝を倒して体をねじります
  • 体をひねっていく際は、息を吐きながら膝を倒していきます
  • 息を吸いながら正中に戻り、反対側にも同様に行います
  • 3往復繰り返しましょう

応用編として、片方の脚を反対側の膝にのせてよりねじりを強める方法もあります。

ポイント

腰回りからねじるように意識して動かしていきましょう。息を吐きながら行うことでねじりやすくなります。寝る前や目覚めて起き上がる前に、ぱぱっと実践していただけるとよいと思います。

まとめ:産後のつらい肩こりの原因を把握して適切なケアを

産後ママからのご相談いただいた肩こりのお悩み解決レポートをまとめました。一例ではありますが、産後の辛い体の悩みの解決に少しでもお役立てらと思います。似たような産後の体のトラブルでお悩みの方は、下記の公式Lineから気軽にご相談ください。

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宮城県仙台市青葉区国分町1丁目6-5 1階

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  • この記事を書いた人

toru_ogara

仙台にある女性専用整体・ヘッドスパサロンの院長。女性の肩こり、腰痛、頭痛や頭皮に関する悩みについて年間約1000件のご相談を丁寧にカウンセリングのもと施術。体の根本改善を目指す方が楽しめる暮らしをサポート。 また、不妊・流産・切迫早産・帝王切開出産など自身の体験をもとにママになるためのプレコンセプションケアや産後の育児をみすえた体作りについてご案内。

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